すみれ(菫)

吉本隆明/詩/大正炭鉱闘争/共産主義者同盟叛旗派/

(どうでもいい私のこと)

「書くとは裏切る行為である」というアニー・エルノージャン・ジュネ、ピエール・ブルドゥーなどの実存についてもう一度、考えてみたいと思う。このままだと何か立派にも文章を書き始めてしまいそうなのだ。でも何かやはり書くということに対して階級離脱(吉本隆明)ということを考えざるを得ない。というよりも、書くことになるとしてもその前に一回それについて考えてから書かなければならないような気がすごくするのだ。

書くということが日常的にあった作家にいつも私は距離を感じ、疎外感を覚える。アニー・エルノージャン・ジュネ、ピエール・ブルドゥーは、同じところから出発したのかなと思えて、それらの作家のことを考えると安心感を感じる。

 

 

吉本隆明の対幻想論が分かったのはいつだったか

吉本隆明の『共同幻想論』はさっぱり分からないが、はっと分かる瞬間がある。誰かと話すとき、その人と二人でいるときにその人に話そうと思うことやその人との関係というものと、3人以上(=社会)で話すときとの間に、私だけが感じる決定的な差異を感じざるを得ないとき。

精神分析の抵抗。

精神分析の抵抗。最も重要なテーマ。工藤顕太『フロイトの抵抗 終わりのある自己分析と終わりのない自己分析』(『思想1180号』)

そろそろ詩的散文か詩を書かざるを得ないほど詩というものへの欲望が高まってきているかもです。

線路の外の風景

苛立って決められて歩くのが悔しかったんだ。

何も疑わずにレールをただ素直に進んでいく娘たちがぬるく見えた。

あああれから紆余曲折をえて。

こころは今どこにあるの。

 

......とても分かる。

絶対的な寛容思想

吉本隆明の核心は、絶対的な寛容思想ということにつきる。倫理的な責めに対して全面的に寛容。『吉本隆明全質疑応答II』(論創社)に、障害者との対話が収録されている。このかなり劇的な対話の場面が、吉本のすべてを凝縮していると言ってもいいと思う。

名著だ(『超人 ナイチンゲール』栗原康)

『超人ナイチンゲール』(2023,栗原康,医学書院)を読んでいる。今、半分くらいまで来たが、とてつもなく面白くて興奮しています。シモーヌ・ヴェイユ中井久夫ヴァージニア・ウルフなども出てきて、まとめ方と盛り込み方がすごく上手い。

 

自然災害に作物の病害。予測不可能なことが不安でたまらない。あたらしいことに適応できずに、もっとがんばらなくちゃっと、いままでやってきたことに執着してしまう。p.118

 

ストーリー調の語りがとても読んでいて楽しく、間に出てくる思想的なまとめもとても勉強になって、ケアの本として素晴らしいです〜