"大学のディスクールはある意味で主のディスクールをいっそう強固なものにする"(ピエール・ブリュノ,『精神分析の再発明』p.302より又引き)
学生らの過激なまでの自由の欲求がネオリベラリズムとして回収された五月革命が生み出した大学のディスクールは、「主のディスクールの、洗練され、強化された形態」にほかならない。
五月革命後の新たな支配形態(大学のディスクール)を現に生きているわれわれは、革命を展望するとき、もはやこう問うことしか許されていない。
"精神分析の終結という出来事を内に含む革命とは何か?"(by工藤顕太)
参考文献:『精神分析の再発明』工藤顕太,2021,岩波書店